だいぶ涼しくなった今日このごろ。
運動不足も気になるので、お手軽な健康対策として自然が残る東大和市の村山貯水池(通称:多摩湖)を散歩してみました。
しかし全部を歩く勇気もないので、車や電車を使って行ける範囲の”なんちゃって”ハイキングです。
西武多摩湖線 武蔵大和駅は、コンビニ隣接でとても便利。
萩山駅から2駅、西武多摩湖線の多摩湖行きに乗って、武蔵大和駅から散歩のスタート。
この駅には、駅を降りた左側にローソンがあり飲み物などの補充にとても便利です。
多摩湖線の前身である多摩湖鉄道(現西武鉄道)は、村山貯水池駅(仮)を建設し、1930年(昭和5年)1月に開業。
多摩湖線の全線が開通した時に武蔵大和駅と改称されています。
多摩湖線の前身である多摩湖鉄道は、1928年(昭和3年)4月に国分寺 – 萩山間を開通させたのち、引き続き未開業区間であった萩山 – 村山貯水池間の建設を進めた。しかし、村山貯水池駅予定地点付近における旧西武鉄道村山線(現・西武新宿線および西武園線)の延伸区間である通称「箱根ヶ崎線」との交差部分の調整が折り合わず、やむなく予定地より萩山方1.3km、現在の回田信号場付近に村山貯水池駅(仮)[注釈 1]を建設し、1930年(昭和5年)1月に開業した。
(出典:ウィキペディア(Wikipedia)武蔵大和駅)
駅を背に、左に向かうと住宅街があります。
廻田町三丁目交差点を左に曲がり、多摩湖付近に向かいます。
西武多摩湖線 多摩湖駅 南口はすこし寂しい。
都立狭山公園と多摩湖線を左に見ながら1.1kmほど、坂を登り下りきった交差点を直進すると多摩湖駅(旧西武遊園地駅)があります。
北口は西武遊園地につながる改札なので、楽しげな雰囲気ですが、南口はちょっと寂しい感じです。
駅の向こう側に、遊園地の観覧車が見えます。
また、この駅は名称がよく変わる駅です。
1936年(昭和11年)12月30日 – 多摩湖鉄道多摩湖線の村山貯水池駅(初代)として開業。
その後、狭山公園前駅~多摩湖駅~西武遊園地駅、そして2021年(令和3年)に多摩湖駅に改称しています。
1979年(昭和54年)3月25日付で実施された各路線の駅名改称に際して、当駅は西武遊園地駅(2代)と改称され、従来「西武遊園地駅(初代)」を称した山口線「おとぎ列車」の駅は「遊園地前駅」と改称された。1985年(昭和60年)4月には山口線の新交通システム(AGT)転換に伴う経路変更によって、多摩湖線ホームの始端側(北側)突端に山口線ホーム(3番線)が新設され、山口線の起点駅は再び「西武遊園地駅」となった。
(出典:ウィキペディア(Wikipedia)多摩湖駅)
2021年(令和3年)の西武園ゆうえんちの全面リニューアルにより、駅に隣接する中央口が閉鎖されることから[1]、所在地名の「多摩湖町」にもちなんで1979年までの駅名である多摩湖駅に改称され、隣接する遊園地西駅が西武園ゆうえんち駅に改称されている[2][3][1]。
都立狭山公園には、パワースポットの氷川神社がありました。
多摩湖駅(南口)から都立狭山公園に向ってあるいて160mほど、向かって左側に氷川神社(通称 多摩湖の氷川神社)があります。
氷川神社は、パワースポットになっているので、お参りしてみてはいかがでしょう
氷川神社は、農業の神様・疫病を鎮める神様・緑の神様として広く信仰されています。
創立年月は不詳で、山口領氷川神明の分祀。御祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)。
尚、氷川神社には神職が常勤していないそう。少し遠いのですが小平市仲町の熊野宮の宮司が兼務しているそうです。
創立年月は不詳であるが、山口領氷川神明の分祀。神域は狭山丘陵南の中腹にくらいし、宅部川をはさみ、北を堺村、南を日向村という。
出典:(多摩湖)氷川神社
古くよりこの地一帯を宅部と称し、三宅氏の居住せしより氏の名称が起こった。現に里人は廻田宅部または下宅部と呼ぶ。
上代の屯倉の跡が、神域の東方の丘陵に接続すると伝う。
また当社の枝宮としては、宝暦五乙亥年(1755)二月三日名主斎藤九兵衛が、同郡小平村回田字上水通り百三十六番地へ、分霊を移した。
レイクビューの中国割烹旅館「掬水亭」
氷川神社から、西武ゆうえんちを右手に600mほど歩くと、西武グループ(運営:西武ゆうえんち)が運営する旅館「掬水亭」がみえます。
ここには日帰りで入れる大浴場があるので、写真を撮りながら散歩した汗を流してかえることもできます。
最寄り駅は山口線(レオライナー)「西武園ゆうえんち」駅から徒歩1分。
ちなみに、ここの部屋はすべてレイクビューとのこと。
出典:中国割烹旅館「掬水亭」
写真散歩するときのオアシス。ファミリーマート西武園西店。
「掬水亭」から100mほど歩くと、ファミリーマートがあります。
水分の補給やトイレ休憩などに利用できます。
レオライナーと並走の散歩道。
ファミリーマートを左折した歩道は、多摩湖を左に見て、自動車道、西武球場に向かう西武山口線「レオライナー」と並走する道となります。
「レオライナー」の右奥はゴルフ場。
西武山口線は、愛称「レオライナー」。
なんとゴムタイヤの鉄道です。
山口線(やまぐちせん)は、東京都東村山市の多摩湖駅と埼玉県所沢市の西武球場前駅間を結ぶ西武鉄道の案内軌条式鉄道(AGT)路線である。愛称「レオライナー」。駅ナンバリングで使われる路線記号はSY。
出典:西武山口線
西武ライオンズの本拠地「ベルーナドーム」
ファミリーマートから約1.9km、西武ライオンズの本拠地「ベルーナドーム」
とても珍しい、狭山丘陵を掘り下げて造られたドーム球場。
1979年から西武ライオンズの本拠地球場として使用され、1999年から屋根がついたドーム球場となり、2021年にキッズ施設他が建設され、各種アトラクションを楽しめるボールパークとして改修されました。
狭山丘陵のなかにあるアウトドア感覚のドーム球場。1979年から西武ライオンズの本拠地球場として球史に残る名勝負が繰り広げられた球場である。1999年からドーム球場となり、2021年3月に大規模な改修工事が完了。さまざまな楽しみにあふれるボールパークとしてファンに親しまれている。
出典:スタジアム|埼玉西武ライオンズ
村山貯水池(多摩湖)を渡る唯一の道。村山上貯水池堤体。
実際、村山貯水池(多摩湖)は村山上貯水池と村山下貯水池に分かれていて、それを分けているのが村山上貯水池堤体となります。
写真はクルマから撮影したものですが、この堤体を横断する道路部分は歩行者用の徒歩スペースがないため堤体の下に歩行者通路が整備されています。
村山上貯水池堤体 東側
村山上貯水池堤体 西側
1995年に発生した阪神・淡路大震災では、様々な施設も甚大な被害が生じました。
このような状況を受け、多摩湖も各堤体の耐震解析を行い、必要な補強を行うこととなります。
村山下貯水池は2002年度から2008年度にかけて工事を施工、そして現在村山上貯水池堤体の補強工事が行われています。
耐震解析を行った結果、堤体の安定性に問題はないものの、堤頂部に沈下が生じ、堤体に損傷を受ける可能性があることが判明しました。3つの貯水池のうち、大きな被害が生じると予想される貯水池から堤体の耐震補強を進めることとし、山口貯水池については平成9(1997)年度から14(2002)年度、村山下貯水池は平成14(2002)年度から20(2008)年度にかけて工事を施工しました。現在は、村山上貯水池の堤体の強化工事を行っています。
出典:村山上貯水池堤体強化工事 ~ICT活用工事~
トイレは大事!多摩湖通り 鹿島休憩場付近 公衆トイレ。
村山上貯水池堤体を渡り、250mほど歩くと鹿島休憩場があります。
基本サイクリングされる方たちの休憩場ですが、公衆トイレもありますので写真を撮りながら散歩をする時の緊急(笑)に備えて覚えておくといいと思います。
ちょっと贅沢するなら、いろり焼き「貯水池 鳥山」
鹿島休憩場の交差点を左折し、多摩湖通りを800mほど登っていくと、いろり焼き「貯水池 鳥山」が現れます。
全客室が離れの個室となって、他の方と相部屋になる事も無く、客室の造りも囲炉裏の使用に合わせて密閉されない作りとなっているそうです。
全てのお部屋に、「いろり」がございます。
出典:貯水池鳥山ホームページ
いろりの炭火で山海の幸を焼いてお召し上がり頂く「いろり焼」は、いわば日本古来の屋内バーベキューもしくは和風グランピング。
古より伝わる体験型のお食事をお楽しみ下さい。
狭山緑地 フィールドアスレチックコース 駐車場。
狭山緑地には、無料のアスレチックコースがあり、駐車するスペースがあります。
ちょっと古いアスレチックコースですが、ここにクルマを停めてコースをまわるのも楽しい。
また、近くには東屋もありますので、写真を取りながら散歩をする途中、緑の中でお弁当を食べるのも雰囲気が良いと思います。
カエンタケに注意!
また、近くには猛毒を持ったカエンタケが生息している可能性があるので、お子様が触らぬよう注意したいですね。
カエンタケ(火炎茸、火焔茸、Trichoderma cornu-damae)は、ボタンタケ目ボタンタケ科トリコデルマ属に属する子嚢菌の1種。燃える炎(火炎)のような形をしており、猛烈な毒を持つ毒キノコである
出典:カエンタケ
堤体から望む景色がステキな、多摩湖堤体南岸ゲート。
アスレチックコースのある駐車場から、多摩湖通りを右側(東の方向)に住宅街を進み、2.1kmくらい進んだところに、村山下貯水池堤体と都立狭山公園の入口のある多摩湖堤体南岸ゲートに入れます。
ここの入り口には、駐輪場と駐車場、公衆トイレも揃っているので、多くの人が訪れるスポットです。
駐輪場と公衆トイレ
整備工事が完了しました!都立狭山公園一般駐車場。
駐車場の整備工事が完了し、2022年8月5日より再開しました。
とてもキレイで停めやすく、また入り口までの歩道やベンチもできて、狭山公園内の散歩もしやすくなりました。
日本で一番美しい取水塔。多摩湖 村山下貯水池第一取水塔。
村山下貯水池堤体入り口から多摩湖を望むと、とても映えるスポット発見!
重厚なデザインのドーム屋根、アーチ窓でアクセントをつけたタイル張りの外壁が特徴の村山下貯水池の第一取水塔は、東京都の「都選定歴史的建造物」に選定されており、貯水池のシンボルとして親しまれています。
出典:東京水道名所 村山・山口貯水池(多摩湖・狭山湖)
村山下貯水池堤体の左(東側)には、奥に西武ゆうえんちの観覧車、手前下は緑豊かな狭山公園が広がります。
狭山公園に降りなくとも、高台に設置しているベンチから、キレイな公園の風景を楽しむこともできます。
村山貯水池(多摩湖)の案内板がありました。これによると
「村山貯水池(多摩湖)は、東京都水道局の水道専用貯水池です。昭和の初めから現在まで、東京都の貴重な水源として、たいせつにまもられてきました。このため、村山貯水池周辺には、豊かな自然がたくさん残っています。」
と書かれています。
駅チカの都立狭山公園入り口。
先程の入り口を左方向(東)に500mほど下ると、都立狭山公園の入り口があります。
最初の武蔵大和駅から歩いて公園に入るには、こちらからのほうが近い(だいたい240mくらい)です。
都立狭山公園はとても見どころが多くて、詳しく紹介したいところですが、またの機会に?
駐輪場もありますので、サイクリングの方たちの入り口にもなってます。
記念広場・導水路余水吐の水門跡。
狭山公園入口を過ぎ、坂を140mほど下っていくと、余水吐の遺構が保存されていいます。
村山下貯水池からの余水吐の水が通った水門の遺構。
水門の脇から水路に沿って掛けられていた橋みたいです。
水門の復元模型もありましたが、まわりは草だらけで、そんな遺構や復元模型が保存されている場所には見えない~?
武蔵大和駅近くの余水吐モニュメント
出典:村山貯水池 – 東京都東大和市 – 多摩湖と通称する人造湖
西武多摩川線の武蔵大和駅のすぐ近くの公園 [地図] にも、余水吐の遺構が保存されている。
村山貯水池(多摩湖)一周の最後は、保谷狭山自然公園自転車道。
導水路余水吐の水門跡の向かいには、保谷狭山自然公園自転車道が、井の頭通り、五日市街道関前五丁目交差点まで続いています。
なんと、陸上距離:21.9km!
正式には、起点:東京都西東京市新町、終点:東京都東村山市多摩湖町となり、先程の都立狭山公園入り口(多摩湖堤体の南端)が終点です。
村山貯水池(多摩湖)周辺部の大部分が都立公園狭山・境緑道として緑化されているそうです。
こんな緑に囲まれた自転車道が、狭山市・東大和市から、五日市街道と井の頭通りが交わる場所まで続いているなんてステキすぎます!
まとめ
村山貯水池(多摩湖)の周辺は、東京なのに自然が多く残り、西武多摩湖線を利用して徒歩や自転車のポタリング、そしてクルマを中継点において写真を取りながら散歩をするには最適な場所で、村山貯水池の歴史にも(ちょっとだけ)触れることができ、楽しみながら取材をしてきました。
ただ一周するだけにはもったいないので、今回十分な紹介はできなかった都立狭山公園で遊んでもらいたいなと結んで、レポートを終わりにしたいと思います。