通勤・通学に使えるクロスバイクの選び方

こんにちは。RIDEAWAYの本多です。

昨今の様々な事情から、クロスバイクで通勤・通学する人が増えているようです。

この記事では、クロスバイクとロードバイク、マウンテンバイクとの違いや、通勤・通学に使えるクロスバイクの選び方を紹介します。

目次

クロスバイクとは?

クロスバイクとは、ロードバイクのスピードとマウンテンバイクの走破性をあわせもった自転車です。

通勤、通学など、段差の多い市街地での走行はもちろん、100キロ程度のロングライドもできる、マルチユースな自転車です。

クロスバイクとロードバイクとの違い

ロードバイクはドロップハンドルでタイヤが細いのが特徴

クロスバイクがマルチユースなのに対して、ロードバイクは長距離、高速走行に特化しています。

クロスバイクよりも軽量な車体、細身のタイヤ、より前傾姿勢をとるためのドロップハンドルが特徴です。

タイヤが細いため、道路の段差や側溝など、走行にあたっては路面状況に気を配る必要があります。

クロスバイクはロードバイクほど高速走行は得意ではありませんが、適度な前傾姿勢と太めのタイヤで、

快適に走ることができます。

クロスバイクとマウンテンバイクとの違い

マウンテンバイクは太いブロックタイヤとサスペンションが特徴

クロスバイクがマルチユースなのに対して、マウンテンバイクは悪路の走破に特化しています。

クロスバイクよりも車重は重く、太くてごつごつしたブロックタイヤを装着し、サスペンションでの衝撃吸収や、ハンドルの幅を広くして安定性を高めています。

木の根がむき出しのコースなどを走ることを想定しているので、舗装路レベルであれば荒れていても問題なく走行が可能です。

ただし、サスペンションがあるため、漕いだ力がサスペンションに吸収されやすく、高速での走行は苦手としています。

クロスバイクはマウンテンバイクほどではありませんが、太めのタイヤを装着しているので、粒の小さい砂利道程度であれば走ることが可能です。

クロスバイクのタイプ

クロスバイクはロードバイクとマウンテンバイクの中間に位置する自転車です。

そのため、高速走行に重きを置いたロードバイク寄りの設計のクロスバイク、走破性に重きを置いたマウンテンバイクよりの設計のクロスバイクなど、モデルによって得意範囲が変わってきます。

通勤・通学の場合には、どちらの設計のクロスバイクでも問題ないので、通勤・通学経路や乗り方など、個々人の条件を踏まえたうえで選ぶといいでしょう。

通勤・通学に使えるクロスバイクの選び方

通勤・通学に使うクロスバイクは、おおむね以下の4つの観点から選ぶのがおすすめです。

クロスバイクの選び方① 通勤・通学距離と勾配で選ぶ

通勤・通学に使うルートを確認してみてください。ご自宅から職場や学校までは何キロあって、ルートの高低差はどれくらいあるでしょうか。

一つの目安として、「片道15キロ以内ならクロスバイク」「片道15キロ以上、あるいはきつい登り坂があるならロードバイク」という選び方があります。

信号などの道路交通状況を加味すると、クロスバイクの平均時速は大体15キロ程度になります。ご自宅から職場や学校まで大体1時間で到着する計算です。

通勤・通学の距離が15キロ以内であれば、クロスバイクを選択することをお勧めします。

通勤・通学の距離が15キロ以上、あるいはきつい / 長い登り坂がある場合には、より高速で、登り坂も得意なロードバイクを選択することをお勧めします。

それでもクロスバイクで通勤・通学したい、という場合には、ロードバイクよりの設計になっているクロスバイクを選択することをお勧めします。

クロスバイクの選び方② 雨の日も自転車で通勤・通学するかどうかで選ぶ

率直に言ってしまうと、クロスバイクに限らず、雨の日に自転車に乗ることはお勧めしません。

視界が悪いうえ、ブレーキの利きも悪くなります。何よりびしょぬれになって風邪をひきかねません。

「それでも毎日自転車で通勤・通学したいんだ」という意思がある場合には、「ディスクブレーキモデル」のクロスバイクを選択してください。

クロスバイクのブレーキは、「リムブレーキ」と「ディスクブレーキ」の2種類があり、「ディスクブレーキ」は雨が降ってもブレーキの利きに影響しないのですが、「リムブレーキ」は雨が降ってしまうとブレーキの利きが悪くなってしまうためです。

「雨の日には自転車には乗らない」ということであれば、どちらのブレーキタイプを選んでも問題ありません。

クロスバイクの選び方③ サイクリングを趣味にするかどうかで選ぶ

毎日100キロ以上を漕いで自転車で四国を一周することもできる

通勤・通学だけでなく、将来的にサイクリングを趣味にしたい、週末にロングライドに挑戦してみたい、と考えている方の場合は、ロードバイク寄りの設計になっているクロスバイクを選択することをお勧めします。

サイクリングは長時間同じ姿勢で漕ぎ続けることになるため、ロードバイク寄りの設計で、より速く、より漕ぎやすいクロスバイクを使ったほうが、体への負担が少なくなるためです。

クロスバイクの選び方④ クロスバイクのデザインで選ぶ

エントリーモデルのクロスバイクでも、愛着があれば荷物を積んでヒルクライムもできる

一番気に入ったデザインのクロスバイクを買う、これが実は一番大事です。

通勤・通学に使うということは、ほぼ毎日使うものだということです。

性能やスペックに引きずられて見た目を妥協してしまうと、どうしても愛着がわきません。

極端なことを言ってしまえば、クロスバイクのスペックは自分の脚でカバーすることができます。

通勤・通学の相棒になるクロスバイク、ぜひご自身の「カッコいい…」「かわいい…」に正直に選んであげてください。

クロスバイクのサイズの選び方には注意

クロスバイクのサイズを選択する際は、自分の身長、手足の長さにぴったり合うものを選ぶのが基本です。

ですが、工業製品で規格の定まっているクロスバイクに対して、人間の身体は千差万別です。ぴったり合うサイズはそうそうないといえます。

成長期の年齢の方は別ですが、クロスバイクのサイズで悩んだ場合には、小さいサイズを選ぶのがおすすめです。サイズが小さくてもサドルの高さ調整で対応できますが、サイズが大きい場合には調整のしようがないためです。

通勤・通学で毎日使うクロスバイクのサイズが合わないと、無理な漕ぎ方をすることになり、けがの原因にもなります。ショップの店員さんとよく相談して決めることをお勧めします。

実際に乗って試してみる

クロスバイクはシティサイクル(ママチャリ)と違い、かなりお高い買い物になります。

購入前に試乗できれば安心ですよね。

ブランドオフィシャルショップや自転車専門店で試乗する

BianchiGIANTなど、大手自転車ブランドは自社のオフィシャルショップを展開しているところがあり、店舗ごとに試乗車が用意されている場合があります。また、自転車の専門店でも、お店によっては試乗車を用意しているところもあります。

このようなお店で試乗する場合には、大抵1回30分程度、店舗の周囲数キロまでの道路での試乗となります。ある程度の走行感はわかりますが、例えば登り坂を登る感覚などは、店舗の立地次第では確認ができません。

レンタサイクルを使う

スポーツサイクル専門のレンタサイクルでレンタルすれば、1日貸し、時間貸しなどはお店によって異なりますが、自分で自由にコースを設定して走ってみることができます。

レンタル費用が掛かること、乗ってみたいクロスバイクがあるかどうかはお店の保有自転車次第というところはありますが、コース選定次第では平坦も登り坂も試すことができます。

多摩川レンタサイクル「RIDEAWAY」では、通勤・通学に使える7種類のクロスバイクをレンタルしています。多摩川サイクリングロードを走る平坦なコースや、ロードバイク乗りたちがトレーニングに使うような登り坂を含むコースなど、自由なルートでクロスバイクを楽しむことができます。

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