自転車で行く神社仏閣巡り【多摩川サイクリングロード沿い】

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自転車での神社仏閣巡りがおすすめな理由

有名なものに限らず、各地域には素敵な神社仏閣がたくさん存在します。

そういった神社仏閣は魅力的な一方、駅から離れていたりバスを使わなければいけない等、アクセスが良くないことが多々あります。

もちろん時間をかけて巡るのも醍醐味の一つですが、お勧めしたいのが、自転車での神社仏閣巡りです。

自転車があれば、距離のある神社仏閣も気軽に行くことができますし、神社仏閣と密な関わりを気付いてきたその地域の雰囲気を肌で感じることができます。

この記事では、多摩川沿いの自転車で行くのにおすすめな神社仏閣をご紹介します。

多摩川沿いには、多摩川サイクリングロードという自転車用の道路があり、これを使えば多摩川沿いの様々なスポットに簡単に行くことができます。

登戸・宿河原周辺の神社仏閣

等覚院

川崎市多摩区との境目、宮前区側にある天台宗のお寺で、山号を「神木山」といいます。

縁起は不詳とされますが、日本武尊がこの地に一本の木を植えた伝承があり、「神木」という地名の由来になったとされています。

「つつじ寺」として知られ、最盛期である4月~5月には沢山の人が訪れるお寺です。

交通量の多い通りから一本入ると住宅街の中に突然、奥行きを感じさせる境内に沢山のつつじの木と歴史を感じさせる立派な仁王門(1882年建立)が現れ、非日常を感じさせてくれます。

多摩川サイクリングロードからは少し登り坂もありますので、スポーツバイクや電動自転車を使用すると楽に行くことができます。

等覚院仁王門
住宅街の中に、急に立派な仁王門が現れます。
等覚院境内
正面から見た仁王門です。奥行きを感じる境内です。

妙楽寺

等覚院からほど近い距離にある、こちらも天台宗のお寺です。

創建年代は不詳とされますが、所蔵する日光菩薩像の胎内から発見された墨書により、『吾妻鏡』に登場する、源氏一族の祈祷所であった「威光寺」の旧跡だとされます。

「あじさい寺」と呼ばれる風情のあるお寺で、本堂前の池の周りには、季節になると沢山の紫陽花が咲きます。

坂道の上にあり、自転車で行くにはなかなかハードですが、坂の上からの見晴らしは格別で、スカイツリーや東京タワーなどを遠くに見ることができます。

本堂に向かって左手にある薬師堂のお賽銭箱には「妙なる音がなります」と書かれています。どんな音が鳴るかは是非実際に試してみてください。

妙楽寺境内
山門の奥には、あじさいの茂る庭園があります。
妙楽寺の前の道からは、遠くスカイツリーや東京タワーを望むことができます。

船島稲荷大明神

多摩川サイクリングロードを走っていると、多摩川沿いの河原に急に現れる神社です。

決して有名な神社というわけではないですが、河原にあるという点で特徴的な神社です。多摩川の河原という立地を考えていても、多摩川の水難から地域を守る守り神としての信仰を集めてきたのだと想像されます。

二ケ領せせらぎ館の近くにあるため、多摩川サイクリングロードを走る途中に休憩がてら立ち寄るのも良いと思います。

府中周辺の神社仏閣

大國魂神社

府中はかつて、現在の東京都、埼玉県、神奈川県の一部にまたがる武蔵国の国府があった地域であり、武蔵国の総社として建立されたのがこの「大國魂神社」です。そのため府中国府跡も大國魂神社の隣にあります。

大木が立ち並ぶ参道を持つとても大きな神社で、境内には拝殿のほか宝物殿や鼓楼、随神門といった歴史のある建物があり、参拝する人で賑わっています。

多摩川沿いには武蔵国一宮とされる「小野神社」もあるため、合わせて参拝するのも良いと思います。

参道正面からの写真です。広大な境内を持ちます。
敷地の隣には武蔵国府跡があります。

称名寺

天慶3年(941)年創建の時宗のお寺です。清和源氏の初代である源経基が武蔵介であった時の館跡だといわれています。

日限子育地蔵尊という子育てのお地蔵様で知られているお寺で、毎月23日の縁日には地蔵堂が開帳されます。

また、境内の墓地には府中宿で働いていた飯盛女の墓があります。通常は飯盛女が亡くなると投げ込み寺に捨てられ、無縁仏となることが多いため、このようにお墓があるのは珍しいそうです。

高安寺

足利尊氏が再興したとされ、尊氏の改名前の名前である高氏から名づけられたとされる、曹洞宗のお寺です。

境内には、消失のあと享和3年(1803年)に再建された本堂や明治5年(1872年)建立の山門など歴史的な建造物や、たくさんの風車がお供えされた水子地蔵、ぼけ封じ地蔵などがあります。

崖の上にあるという地理的要因から、鎌倉時代から戦国時代にかけてしばしば合戦の本陣として使われたお寺で、がけ下には、源義経が頼朝からの赦免祈願のための大般若経の書写を行う際、弁慶が清水を汲んだとされる、「弁慶硯の井戸」という史跡があります。

正面からの写真です。立派な山門です。
「弁慶硯の井戸」のすぐ近くまで行くことができます。

日野周辺の神社仏閣

日野八坂神社

素盞鳴尊(すさのおのみこと)を御祭神として祀り、日野の総鎮守として地域の信仰を集めてきた神社です。

日野の総鎮守ということもあって新選組と縁のある神社で、天然理心流の奉納額が残されており、そこには近藤(嶋崎)勇や沖田総司(惣次郎)の名を見ることができます。

季節によって新選組をモチーフとした御朱印が頂けるそうなので、欲しい方は事前に調べていくと良いかもしれません。

金剛寺 (高幡不動尊)

京王線の駅名にもなっている真言宗の寺院です。

奈良時代の開基とも伝わり、もと山中にあった不動堂を康永元年(1342年)にこの地に移建し、その不動堂が現存しているという非常に歴史のあるお寺です。

いずれも室町時代に建立された仁王門や不動堂といった文化財や華やかな五重塔、鳴り龍天井で知られる大日堂などがあり、また山内には四国八十八ヶ所巡拝を模した散策道があって紫陽花や彼岸花を見ることができます。

石田寺

「せきでんじ」と読む、真言宗のお寺です。金剛寺の末寺にあたります。

多摩川と浅川の合流地点に位置し、天文13年(1544年)に多摩川で大洪水が起こり、一体の観音像が流れ着いたのを、廃寺となっていたこの地に観音堂を立てて安置したのが起源とされます。

境内にはその観音像を祀る北向観音や、新選組・土方歳三の墓、樹齢600年とも伝わる大きなカヤの木があり、その歴史を偲ぶことができます。

自転車で神社仏閣に行く際の注意点

神社仏閣を自転車で巡る場合はいくつか注意点があります。

自転車で神社仏閣に行く際には駐輪場の有無に注意しましょう。

この記事では、基本的には参拝者用の駐車場・駐輪場がある神社仏閣を紹介しています。必ず決められた駐車スペースに駐車し、路上駐車はしないようにしましょう。

また、境内への自転車での進入もNG行為となります。マナーを守って神社仏閣を巡りましょう。

多摩川沿いの寺社仏閣を自転車で巡ってみませんか?

自転車で行ける寺社仏閣を紹介してきました。

神社仏閣巡りは普通の自転車でも楽しいですが、長距離を走る場合にはスポーツバイクがお勧めです。

スポーツバイク専門レンタル「RIDEAWAY」では、クロスバイクやロードバイク等のスポーツバイクをレンタルすることができます。乗り方のレクチャーもあるため、スポーツバイクが初めてでも安心して乗ることができます。

例えばこんなバイクをレンタルすることができます。写真は「BASSO IMOLA」です。

スポーツバイクに乗って汗を流しながら寺社を巡り、地域に根付く歴史に思いを馳せてみませんか?

自転車で御朱印巡りも

今回は、寺社仏閣を巡ってみましたが、ついでに御朱印巡りをするのも楽しめると思います。
いちにちで東京近郊の御朱印あつめをしてみよう!【世田谷編】では、シェアサイクルで御朱印めぐりをご紹介しています。
もちろん、スポーツバイクで御朱印巡りもできるので、参考にしてみてください。

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